写真: Bella Naija
読了時間: 約3〜4分
ナイジェリアの俳優であり、ノリウッドスターであるアレックス・エクボは、40歳で死去した。家族によると、彼は腎臓がんを密かに患っており、2026年5月12日に亡くなったという。¹
エクボは、ナイジェリアおよびアフリカ全域で、ノリウッド映画 (ナイジェリアの映画産業) でのさまざまな出演作品に加え、そのファッションセンスやモデル活動、慈善活動、そして2010年ミスター・ナイジェリア準優勝という経歴によって広く知られていた。²
アレックス・エクボへの追悼として、私は彼をどのように知ることになったのかを振り返りたいと思う。それは日本に住み、そこからノリウッド作品に触れたという点で、少し意外に思われるかもしれない。
私が15歳だった2020年、アメリカ合衆国でジョージ・フロイドが殺害された事件をきっかけに、インターネット上で黒人を中心とした映画や、黒人の生活を描いた作品、そしてハリウッドにおいて少数派である黒人監督による映画が多く紹介されるようになった。これらの多くは米国映画であり、映画産業の中心地が米国であること、そして事件自体も米国で起きたことを考えれば自然な流れだった。
ネットフリックスで『ゲットアウト』や『ムーンライト』といった作品をいくつか観ていく中で、私は『ロスト・イン・ロンドン』という映画に出会った。
当時の私は、それをその流れの中で語られていた“黒人映画”の一つだと思い込み、ハリウッドとノリウッドの違いや、その背景についてはまだ理解していなかった。ちょうどその頃、私は洗練された高予算のハリウッド映画を多く観ていたため、同じような作品を想像していた。

IMDBより『ロスト・イン・ロンドン』ポスター
しかし実際に観たものは、まったく別物だった。低予算で、混沌としていて、一般的な基準からすれば正直かなり粗い作品だった。トーンは大きく揺れ動き、ユーモアはどこか気恥ずかしさを感じるようなものもあり、終盤の「世界をより良くしよう」といった突然のメッセージは、唐突に付け足されたようにも感じられた。だが、そうしたズレこそがこの作品を忘れがたいものにしていた。むしろその“雑さ”が、逆に忘れられない理由になった。私は当時観ていた多くのハリウッド映画以上に、この作品を楽しんでいた。
この思いがけない出会いを通じて、私はボナヴェンチャー役を演じていたアレックス・エクボを初めて知ることになった。この映画がとても気に入った私は、イメ・ビショップ・ウモ (オコン役) とともに、彼をSNSでフォローするようになった。その夏、ちょうどコロナ禍が広がる中で、姉がイギリスから日本へ帰国することができた。私はすぐにこの映画を彼女にも見せたところ、彼女もまた「下手すぎて逆に最高」と感じるタイプの作品として気に入り、私たちはこの映画を大いに楽しんだ。「オコンとボナヴェンチャー」は、姉との内輪ネタにもなった。また、同じタイトル・同じ2017年公開という偶然にもかかわらず、オーウェン・ウィルソン主演のアメリカ映画とは別の作品が日本のネットフリックスに存在していたことも面白く感じていた。
この映画は、決して洗練された作品ではなかったが、十代だった当時の私にとって、アフリカ諸国への関心が生まれる大きなきっかけの一つとなった。私はナイジェリアのコメディやユーモア、音楽にも興味を持つようになった。現在この作品はネットフリックスでは視聴できないが、『ロスト・イン・ロンドン』は今でも私にとって特別な作品であり、アレックス・エクボもまた同様である。
ボナヴェンチャー、安らかに。あなたのことは忘れない。







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